今秋、トレッキングをしようと思い立ち、長野県「白駒の池」に行ってきました。標高2115mにある湖では周りが紅葉していて綺麗でした。
湖を一周出来る散策路を進むと、原生林が広がり、485種類あるといわれる苔がびっしりと絨毯の様に自生していて、霧がかかってすごく神秘的でした。
途中「もののけの森」という所があって、もののけ姫に出てくる森の妖精「こだま」が今にも出てきそうな場所でした。
湖を一周して余力もあったので、高見石まで登山をする事にしました。
そしてすぐに、なんで予定外の事をしてしまったんだろう、という後悔に苛まれることになります。
入り口の時点で、急な石場を登る事になり、どこからどう登っていけばいいのか迷ったり、辞めたくても引き返すわけにもいかないしで、ヘトヘトになりながらなんとか登りきりました。
高見石小屋が見えて、登りきったと思ってホッとしたのも束の間、まだ先があって、その先には想像を絶する岩山が待ち構えていました。足がすくんで落ちたら命の保証はないなと思って、行くか行かないか迷っている私をよそに、皆どんどん登り始めてしまいます。
自分より年配の人も登っているのを見て、意を決して登り始めました。ここ数年で一番の恐怖を感じながら、なんでこんな事になってしまったんだろう、という問いの中なんとか登頂することができました。
苦労した甲斐もあり頂上からの景色は格別なものがありました。
色々ありましたが、非日常的な場所で小さな冒険ができました。これに懲りず、トレッキングを続けて行けるよう頑張りたいと思います。